Professor Carolyn Su Ping Lam

Carolyn Lamは、シンガポール国立心臓センターのシニアコンサルタント、Duke–NUSの「Cardiovascular Sciences Academic Clinical Programme」教授、およびSingHealth Clinical Trials Coordinating Centreの科学アドバイザーを務める。NUS医学部を卒業後、シンガポールにおける心臓病学の高度専門研修を修了。Cardiorenal Laboratoryでリサーチフェローのキャリアを積み、米国ミネソタ州ロチェスターのメイヨークリニックの心血管疾患部門および先進心血管部門で心不全フェローシップおよび生物医学の修士号を取得。米国マサチューセッツ州ボストンのFramingham Heart Study在籍中に臨床疫学および遺伝疫学の教養を深め、米国カリフォルニア州スタンフォード大学のスタンフォードエグゼクティブプログラムを卒業、オランダのフローニンゲン大学医療センターで博士号を取得。

Lam教授の臨床専門分科は心不全で、駆出率の保たれた心不全（HFpEF）に関する専門知識で世界的に評価されている。また、女性の心血管疾患、血行力学、心エコー検査、バイオマーカー、臨床治験の専門知識も有する。シンガポールで初のHFpEFプログラムおよび女性の心臓健康クリニックを開設。

Lam教授は、Duke–NUSの「Cardiovascular Sciences Academic Clinical Programme」Research Executive Committee委員、およびDuke–NUSのInstitute of Precision Medicine加盟メンバーである。A*STAR Borderless Award（2019年）を受賞したA*STAR Biomedical Research Councilが資金提供するリサーチプラットフォーム、「Asian neTwork for Translational Research and Cardiovascular Trials（ATTRaCT）」のプログラム責任者。アジア11カ国における心不全に関する多国籍アジア研究「Asian Sudden Cardiac Death in Heart Failure（ASIAN-HF）」の治験責任医師であるほか、アメリカ心臓病学会、欧州心臓病学会（ESC）、ASEAN Federation of Cardiology、シンガポール医学アカデミーなど複数の組織の特別研究員も務めている。王立内科医協会、ESC心不全協会のHFpEF委員会、国際臨床化学連合（IFCC）タスクフォース、IFCCのClinical Applications of Cardiac Bio-Markersの教育管理部門委員会のメンバー。Lam教授は、ロレアル-ユネスコ女性科学賞（2012年）、InterAcademy Medical Panel Young Physician Leader（ベルリン、2012年）、Junior Chamber International Ten Outstanding Young Persons of the World for 2014（シンガポール、2014年）、SingHealth GCEOのOutstanding Clinical Researcher Award（2019年）など、数多くの受賞により高く評価されている。また、Singapore National Medical Research Council Senior Investigator Clinician Scientist Awardの現在の受賞者でもある。心血管疾患に関する複数のグローバルな諮問委員会でコンサルタントや、いくつかのグローバルな心不全治験の執行委員会のメンバーを務めるほか、CirculationおよびEuropean Journal of Heart Failureの共同編集者でもある。ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン、JAMA、Lancet、Circulation、Journal of the American College of Cardiology、European Heart Journalなどの学術誌に200本以上の論文を発表。Lam教授は、グローバルポッドキャスト「Circulation On The Run」で毎週配信され、MediaCorp Singaporeが主催する健康プログラム「Body and Soul」の病院研修医としてテレビにレギュラー出演している。